クリティカルパスとは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
クリティカルパスはプロジェクトの開始から完了までの経路の中で「最も時間のかかる経路(余裕=フロートがゼロの経路)」です。試験では「①クリティカルパスの定義(最長経路=フロートゼロ)」「②クリティカルパスが1日遅れると全体が1日遅れる」「③アローダイアグラムでクリティカルパスを求める計算問題」が頻出です。計算問題では各経路の合計日数を比べて最大値の経路を選べばOKです。
クリティカルパス=プロジェクトの中で最も時間のかかる、余裕(余白)のない作業経路。ここが遅れると全体が遅れる。
「ここが1日遅れると、プロジェクト全体が1日遅れる」——その最長経路がクリティカルパスです。
図解
解説
プロジェクトの中には複数の作業の流れ(経路)が並行して存在しますが、その中で開始から終了までの所要時間が最も長い経路をクリティカルパスと呼びます。この経路上の作業には全くスケジュールの余裕(フロート)がなく、1日でも遅延するとプロジェクト全体の完了が遅れてしまうため、進捗管理において最優先で監視すべき対象です。アローダイアグラム(PERT図)を使って各経路の所要日数を計算し、最長の経路を特定することでクリティカルパスを見つけます。
具体例
①Webシステム開発:「開始→設計(5日)→DB構築(4日)→結合テスト(3日)→完了」がクリティカルパスなら、DB構築が1日遅れると完成が1日遅れる。②建設プロジェクト:基礎工事(15日)が鉄骨工事(10日)より長ければ基礎工事がクリティカルパス上にある。③クリティカルパスでない作業:フロート(余裕)がある作業は多少遅れても全体に影響しない。
間違えやすい類似用語
- クリティカルパス vs フロート(余裕):フロートはクリティカルパス上にない作業が持つ「遅れても全体に影響しない余裕時間」。クリティカルパス上の作業はフロート=0。フロートが大きい作業は全体スケジュールへの影響が小さい。
- クリティカルパス vs ガントチャート:ガントチャートはスケジュールの視覚化ツール。クリティカルパスはアローダイアグラム(PERT図)を使った分析結果。ガントチャートに後から「この経路がクリティカルパス」と表示することもある。
覚え方
一番長い道が全体を決める。遅れ厳禁=クリティカル(致命的)
試験での問われ方
ITパスポートでは「①クリティカルパスの定義(最長経路・フロートゼロ)」「②クリティカルパスが遅れると全体が遅れるという性質」「③アローダイアグラムでの計算(各経路の日数を足して最大値を選ぶ)」が頻出。計算問題は「全経路を列挙して合計日数を求め最大値を選ぶ」手順を練習しておきましょう。
確認問題
プロジェクトの作業経路のうち、「この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了が遅れる」という最長の経路を何と呼ぶでしょう?
- A. クリティカルパス
- B. バイパス
- C. ショートカットキー
- D. ファストトラック
正解:A. クリティカルパス
クリティカルパスは開始から完了までの最長経路=余裕(フロート)がゼロの経路。ここの作業の遅れは全体の遅れに直結するため、重点管理の対象です。アローダイアグラムで各経路の所要日数を求めて特定します。
関連用語
出典・参考資料
- IPA ITパスポート試験 シラバス(マネジメント分野)
- PMI「PMBOK Guide」クリティカルパス法(CPM)
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社