CRM(顧客関係管理)とは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
CRM(Customer Relationship Management)は顧客情報を一元管理し、長期的な顧客関係を構築する仕組み。試験では「CRM・SCM・ERPの管理対象の違い(顧客 vs 供給網 vs 全社基幹業務)」が最頻出。C=Customer(顧客)、S=Supply Chain(供給連鎖)、E=Enterprise(企業全体)という頭文字の違いで素早く区別できます。
CRM=顧客との関係を管理し育てる仕組み。C=Customer(顧客)視点であることが最大の特徴。
新規顧客を獲得するより、既存顧客を育てる方がコスパが高い——CRMはその「関係を育てる」ための仕組みです。
図解
解説
CRM(Customer Relationship Management)は、顧客の属性や購買履歴、問い合わせ内容などの情報を一元管理し、顧客との関係を深めることで、リピート購入や満足度向上につなげる仕組みです。似た略語との違いも整理しておきましょう。SCM(サプライチェーンマネジメント)は原材料の調達から販売までの供給網全体を最適化する仕組み、ERP(企業資源計画)は基幹業務全体を統合管理する仕組みで、いずれも管理する対象範囲が異なります。
具体例
①通販サイト:購入履歴・閲覧商品・問い合わせをCRMで一元管理→個別レコメンド・フォローメールでリピート率向上。②銀行:顧客の資産・取引履歴をCRM管理→担当者が来店前に状況把握して的確な提案。③SaaS企業:トライアル→有料転換→解約防止(チャーン対策)をCRMで追跡・自動化。
間違えやすい類似用語
- CRM vs SFA(営業支援システム):SFA(Sales Force Automation)は営業活動(商談管理・見積もり・活動記録)に特化したシステム。CRMは顧客全体との関係管理(マーケティング・カスタマーサポートを含む)という広い概念。SFAはCRMの一部と考えるとわかりやすい。
- CRM vs MA(マーケティングオートメーション):MAはWebサイト閲覧・メール開封などの行動データをもとにマーケティングを自動化するツール。CRMは既存顧客との関係を深めることが主軸。MAで見込み客を育て、CRMで既存顧客を維持するイメージ。
覚え方
顧客=CRM/供給網=SCM/経営資源まるごと=ERP
試験での問われ方
ITパスポートでは「①CRMの定義(顧客情報の一元管理と関係構築)」「②SCM・ERPとの管理対象の違い(顧客/供給網/全社)」「③CRMが新規獲得より既存顧客維持・育成を重視する考え方」が頻出。問題文で「顧客の購買履歴を分析してリピートにつなげる」が出たらCRMと判断しましょう。
確認問題
顧客の購買履歴や問い合わせ履歴などを一元管理し、顧客との長期的な関係を築いて価値を高めていく経営手法・システムを何と呼ぶでしょう?
- A. CRM(顧客関係管理)
- B. SCM(サプライチェーンマネジメント)
- C. ERP(企業資源計画)
- D. OCR(光学文字認識)
正解:A. CRM(顧客関係管理)
CRM(Customer Relationship Management)は顧客情報を一元管理して関係を深める手法。新規獲得よりも既存顧客との長期的な関係構築を重視する考え方です。SCMは供給網、ERPは全社基幹業務が管理対象です。
関連用語
出典・参考資料
- IPA ITパスポート試験 シラバス(システム戦略分野)
- 経済産業省「デジタル時代の顧客接点マネジメント」
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社