RAGとは【図解でわかりやすく】
最終更新日:2026年7月15日
30秒でわかる結論
RAG(Retrieval-Augmented Generation=検索拡張生成)はAIが回答する前に外部データベースや社内文書を検索し、見つけた情報をもとに生成する仕組みです。ハルシネーションの削減・最新情報への対応・根拠の明示という3つのメリットから、企業の生成AI活用で最も注目される技術です。技術的には「単語埋め込み(ベクトル化)による意味検索」が核心で、キーワードが一致しなくても意味的に近い文書を見つけられます。
RAG=回答の前に外部データを検索し、その情報をもとに生成。「資料を調べてから答えるAI」。
RAGは生成AIパスポートの改訂シラバスで追加された頻出項目です。「検索して生成」の2段階の流れを図解で押さえましょう。
図解
解説
メリットは2つ:(1)AIが学習していない最新情報や社内情報に基づいて回答できる、(2)根拠が明確になりハルシネーションを減らせる。企業の生成AI活用で最も注目される技術の一つで、生成AIパスポートのシラバス改訂でも正式に追加された重要項目です。
具体例
社内FAQ Botの構築例:従来の検索は「出張精算」というキーワードが文書に含まれているかで検索しましたが、RAGは「旅費を返してもらうにはどうすれば?」という質問を意味的にベクトル化し、「出張旅費精算規程.pdf」を自動で見つけて引用しながら回答します。キーワードが違っても意味が近ければヒットするため、社員が「どのフォルダに規程があるか」を知らなくても使えます。
間違えやすい類似用語
- ハルシネーション:ハルシネーションは生成AIが事実と異なる情報をもっともらしく生成する現象。RAGはその対策として「外部の正確な文書を根拠にして回答する」仕組みを提供する。完全には防げないが、根拠つき回答により発生率を大幅に下げられる。
- ファインチューニング:どちらも生成AIに特定の知識を持たせる手段。ファインチューニングはモデル自体を再学習して知識を焼き込む→更新コスト大。RAGは外部データベースを差し替えるだけで知識を更新できる→情報更新が容易。「知識をモデルに焼く=ファインチューニング、外部から補う=RAG」と対比で覚える。
覚え方
RAG=暗記で答えず、資料を調べてから答える
試験での問われ方
生成AIパスポートでは「RAGの仕組み(検索→情報を渡す→生成)」「メリット(最新情報対応・ハルシネーション削減・根拠の明示)」「ファインチューニングとの対比(モデル変更の有無)」が頻出です。「検索(Retrieval)」「拡張(Augmented)」「生成(Generation)」の各単語の意味を英語と照らし合わせて覚えましょう。
確認問題
生成AIが回答する前に外部のデータベースや社内文書などを検索し、見つけた情報をもとに回答を生成する仕組みを何と呼ぶでしょう?
- A. RLHF
- B. ファインチューニング
- C. RAG(検索拡張生成)
- D. プロンプトエンジニアリング
正解:C. RAG(検索拡張生成)
RAG(Retrieval-Augmented Generation=検索拡張生成)は「暗記で答えず、資料を調べてから答えるAI」。メリットは(1)最新情報・社内情報に基づいた回答、(2)ハルシネーションの削減。ファインチューニングはモデル自体の追加学習で、RAGとは情報を持たせるアプローチが異なります。
関連用語
出典・参考資料
- 生成AIパスポート公式シラバス(生成AI活用普及協会 GUGA)
- Retrieval-Augmented Generation for Knowledge-Intensive NLP Tasks(Lewis et al., 2020)
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社