回帰と分類とは【図解でわかりやすく】
最終更新日:2026年7月14日
30秒でわかる結論
回帰と分類は教師あり学習の2大タスク。回帰=連続する数値を予測(売上金額・気温・株価)、分類=カテゴリのどれかに振り分ける(スパムか否か・病気の種類)。見分け方は「答えに小数点がありえるか?」。アリ→回帰、ナシ→分類。実装ではロジスティック回帰(分類)と線形回帰(回帰)が代表的で、名前に惑わされないよう注意。
答えが「数値」なら回帰、「どれか(カテゴリ)」なら分類。
回帰と分類はG検定・ITパスポートともに必須の概念です。例で区別をつけましょう。
図解
解説
見分けるポイントは「当てたい答えの形」です。回帰=連続する数値を予測する(金額・気温・身長など)。分類=カテゴリのどれかに振り分ける(AかBか、犬か猫か)。迷ったら「答えに小数点がありえるか?」と考えましょう。売上523.5万円はアリ(回帰)、犬1.5匹はナシ(分類)です。気温23.5度はアリ(回帰)、りんご1.5個はナシ(分類)というように、いろいろな例で確認すると確実に判別できるようになります。
具体例
回帰の例:①来月の電力需要量(MW)を予測する、②中古住宅の売却価格(万円)を推定する、③明日の気温(℃)を予測する——いずれも答えが連続した数値。分類の例:①メールをスパム/通常に振り分ける、②手書き文字を0〜9の数字に識別する、③腫瘍の画像を良性/悪性に判定する——いずれも答えが決まったカテゴリのどれか。
間違えやすい類似用語
- ロジスティック回帰:名前に「回帰」とついているが実際は「分類」アルゴリズム。確率(0〜1)を出力してそれをもとにカテゴリ判定する。試験では「ロジスティック回帰は回帰か分類か?→分類」という引っかけが頻出。
- 教師あり学習:回帰と分類はどちらも「正解ラベルが必要な教師あり学習」の一種。教師あり学習には回帰と分類しかないわけではないが(順位学習など)、試験では「教師あり学習=回帰か分類」と覚えて問題ない。
覚え方
「いくら?何度?」→回帰/「どれ?どっち?」→分類
試験での問われ方
G検定・ITパスポートともに「回帰と分類の違い」は必出。「ロジスティック回帰は分類」という引っかけ問題に注意。また「連続値の予測→回帰」「カテゴリへの振り分け→分類」という判断基準を、具体例とセットで覚えると確実です。二値分類(2クラス)と多クラス分類の区別も押さえましょう。
確認問題
次のAIシステムの中で、「回帰」として設計するものはどれですか?
- A. 受信メールを「スパム」か「通常メール」かに自動振り分けするシステム
- B. 翌月の商品売上金額(円)を予測するシステム
- C. 撮影した写真の動物が「犬・猫・鳥」のどれかを識別するシステム
- D. 患者のレントゲン画像を「正常・要精密検査」に判定するシステム
正解:B. 翌月の商品売上金額(円)を予測するシステム
「翌月の商品売上金額(円)を予測する」は連続した数値を当てるタスクなので「回帰」です。A・C・Dはすべてカテゴリのどれかに振り分けるタスクなので「分類」です。見分け方のコツは「答えに小数点がありえるか?」——売上123.5万円はアリ(回帰)、犬1.5匹はナシ(分類)。
関連用語
出典・参考資料
- G検定公式テキスト(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)
- scikit-learn — Supervised Learning(回帰・分類の実装例)
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社