SLA(サービスレベル合意)とは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
SLA(Service Level Agreement)はサービス提供者と利用者が「稼働率99.9%以上」「障害対応4時間以内」のようにサービス品質を数値で合意した取り決め。SLMはSLAを維持・改善し続ける管理活動。試験では「SLAは契約・文書、SLMは継続的な管理活動」という区別と「稼働率99.9%=年間約8.7時間の停止を許容」という計算の考え方も押さえましょう。
SLA=サービス品質の約束を数値で交わす取り決め。「どのくらい止まらないか」を事前に合意する。
「99.9%の稼働率を保証します」——この数字の根拠と約束の仕組みがSLAです。
図解
解説
クラウドサービスやシステム運用委託では、「稼働率99.9%以上」「障害時は4時間以内に復旧着手」のように、提供者と利用者の間でサービスの品質水準を数値で合意します。これがSLA(Service Level Agreement)です。合意した水準を達成できなければ、料金の減額などのペナルティを定めることもあります。このSLAを維持・改善していく継続的な管理活動がSLM(Service Level Management)です。「合意の文書=SLA、回し続ける活動=SLM」のセットで覚えておくと整理しやすくなります。
具体例
①クラウドサービス:AWSのSLAは「EC2の稼働率99.99%」を保証し、未達時にサービスクレジットを付与。②システム運用委託:SLAに「平日9〜18時の問い合わせ対応、翌営業日回答」を明記。③稼働率の計算:99.9%稼働率=年間8.76時間・月間43.8分まで停止を許容。99.99%は年間52.6分まで。
間違えやすい類似用語
- SLA vs KPI:SLAはサービス提供者と利用者が合意した品質水準(契約的性格)。KPIは組織内部の業績管理指標。どちらも数値で管理するが、SLAは外部との約束、KPIは内部目標という違いがある。
- SLA vs OLA(運用レベル合意):OLA(Operation Level Agreement)はサービス提供側の内部チーム間の合意。例えばITインフラ部門とサポート部門の間の合意。外部向けのSLAを達成するための内部目標として設定する。
覚え方
SLA=品質の約束(数値で)/SLM=約束を守り続ける活動
試験での問われ方
ITパスポートでは「①SLAの定義(サービス品質水準を数値で合意する取り決め)」「②SLMとの違い(文書の合意 vs 継続的な管理活動)」「③SLAに含まれる具体的な指標(稼働率・障害対応時間・ペナルティ)」が頻出。問題文に「稼働率を保証する契約」が出たらSLAと判断しましょう。
確認問題
ITサービスの提供者と利用者の間で、「稼働率99.9%以上」のようにサービスの品質水準を事前に合意しておく取り決めを何と呼ぶでしょう?
- A. SLA(サービスレベル合意)
- B. NDA(秘密保持契約)
- C. EULA(使用許諾契約)
- D. LOI(基本合意書)
正解:A. SLA(サービスレベル合意)
SLA(Service Level Agreement)はサービス品質の合意。稼働率・障害復旧時間などを数値で定め、達成状況を管理する活動をSLM(サービスレベル管理)と呼びます。SLAは文書・契約、SLMは継続的な管理活動です。
関連用語
出典・参考資料
- IPA ITパスポート試験 シラバス(マネジメント分野)
- ITIL「サービスレベル管理プロセス」
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社