損益分岐点とは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
損益分岐点は「売上=費用(利益ゼロ)」となる売上高。これを超えれば黒字、下回れば赤字です。計算式「固定費÷(1-変動費率)」とともに、「固定費が上がれば損益分岐点も上がる(黒字化が難しくなる)」という方向性を理解することが試験のポイントです。
損益分岐点=黒字と赤字の境目。「ここを超えたら儲かり始める」売上のライン。
「いくら売れれば黒字になるのか」——この問いに答えるのが損益分岐点です。
図解
解説
売上と費用がちょうど釣り合い、利益がゼロになる売上高(または販売数量)のことです。費用は、売上に関係なく発生する「固定費」(家賃や人件費など)と、売上に比例して増える「変動費」(材料費など)に分けられます。損益分岐点の売上高は「固定費 ÷(1-変動費率)」で求められ、この売上を超えると黒字、下回ると赤字になります。値下げや変動費の増加は損益分岐点を押し上げ、黒字化のハードルを高くする点に注意が必要です。
具体例
①カフェ(固定費50万円、変動費率40%):損益分岐点=50万÷(1−0.4)≒83万円/月。②製造業:原材料費高騰(変動費率が上がる)→損益分岐点が上がり、より多く売らないと黒字にならない。③値下げ販売:単価を下げると変動費率が実質上昇し、黒字化ラインが高くなる。
間違えやすい類似用語
- 固定費 vs 変動費:固定費は売上に関わらず発生する費用(家賃・人件費など)。変動費は売上に比例して増減する費用(材料費など)。損益分岐点の計算には両者の区別が不可欠。
- 損益分岐点 vs 粗利益(限界利益):限界利益=売上高-変動費。損益分岐点は「固定費÷限界利益率」とも計算できる。粗利とは微妙に異なる概念なので混同しないこと。
覚え方
損益分岐点=黒字の入口。固定費÷(1−変動費率)
試験での問われ方
ITパスポートでは「①損益分岐点の定義(売上=費用となる点)」「②固定費・変動費の区別と計算式」「③固定費や変動費率が変化したときの損益分岐点の変化方向(上がる・下がる)」が出題されます。計算問題より、概念的な方向性を問う問題が多い傾向です。
確認問題
売上高と費用がちょうど等しくなり、利益がゼロになる売上高を何と呼ぶでしょう?
- A. 損益分岐点売上高
- B. 限界利益
- C. 粗利益
- D. 経常利益
正解:A. 損益分岐点売上高
損益分岐点は「売上=費用」となる点。これを超えれば黒字、下回れば赤字です。固定費と変動費の関係から計算され、経営判断の基本指標となります。
関連用語
出典・参考資料
- IPA ITパスポート試験 シラバス(企業活動分野)
- 中小企業庁「財務サポート」
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社