公開鍵暗号方式とは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
公開鍵暗号方式は、暗号化用の「公開鍵(南京錠)」と復号用の「秘密鍵(開ける鍵)」のペアを使う暗号方式です。公開鍵は誰に配っても安全で、それで暗号化されたデータは秘密鍵を持つ本人しか復号できません。「鍵の配送問題(どうやって暗号鍵を相手に安全に渡すか)」を解決した革命的な発明です。実際のWeb通信(HTTPS)では、公開鍵方式で共通鍵を安全に交換してから、高速な共通鍵暗号で通信する「ハイブリッド方式」が使われています。
公開鍵暗号方式=誰にでも配る「公開鍵(南京錠)」と、自分だけが持つ「秘密鍵(開ける鍵)」を使う暗号方式。
「暗号化する鍵を誰にでも配っていいのに、なぜ安全なのか」——この逆転の発想が公開鍵暗号方式の革命です。
図解
解説
公開鍵暗号方式は、暗号化に使う鍵(公開鍵)と復号に使う鍵(秘密鍵)が異なるペアの鍵を使う仕組みです。公開鍵は誰にでも配ってよく、送信者はこの公開鍵を使ってデータを暗号化します。暗号化されたデータは、ペアになった秘密鍵を持つ受信者だけが復号できます。「南京錠(公開鍵)は誰にでも配って施錠してもらい、開ける鍵(秘密鍵)は自分だけが厳重に管理する」とイメージすると理解しやすくなります。同じ鍵で暗号化・復号を行う共通鍵暗号方式よりも鍵の管理・配布が安全に行える一方、暗号化・復号の処理は共通鍵暗号方式より低速という特徴があります。
具体例
①HTTPS(Webの鍵マーク):ブラウザとサーバーが公開鍵暗号で共通鍵を安全に交換し、以降は高速な共通鍵で通信(ハイブリッド方式)。②電子メールの暗号化(S/MIME):受信者の公開鍵でメールを暗号化。受信者だけが秘密鍵で復号できる。③デジタル署名:送信者が秘密鍵で署名し、受信者が公開鍵で検証することで「本人性」と「改ざん検知」を実現。
間違えやすい類似用語
- 公開鍵暗号方式 vs 共通鍵暗号方式:共通鍵暗号方式は同じ鍵で暗号化・復号(高速だが鍵の配送が課題)。公開鍵暗号方式は異なる鍵のペア(低速だが鍵配送問題を解決)。実際のHTTPS通信は両者を組み合わせたハイブリッド方式を使用。
- 公開鍵暗号方式 vs PKI(公開鍵基盤):PKIは「その公開鍵が本当に本人のものか」を保証する社会的仕組み(認証局が証明書を発行)。公開鍵暗号方式は暗号技術そのもの、PKIはその信頼性を支える基盤。
覚え方
南京錠(公開鍵)は配る、開ける鍵(秘密鍵)は渡さない
試験での問われ方
ITパスポートでは「①公開鍵暗号方式の仕組み(公開鍵で暗号化・秘密鍵で復号)」「②共通鍵暗号方式との違い(速度・鍵配送問題)」「③南京錠のたとえ(公開鍵は配る、秘密鍵は渡さない)」が頻出。「公開鍵で復号する」という誤り選択肢に注意(公開鍵は暗号化用)。
確認問題
暗号方式のうち、「暗号化する鍵」と「復号する鍵」に別々の鍵のペアを使い、暗号化用の鍵は広く公開する方式を何と呼ぶでしょう?
- A. 公開鍵暗号方式
- B. 共通鍵暗号方式
- C. シーザー暗号
- D. モザイク処理
正解:A. 公開鍵暗号方式
公開鍵暗号は公開鍵(誰でも入手可)で暗号化し、対になる秘密鍵(本人だけが持つ)で復号する方式。「南京錠(公開鍵)は配る、開ける鍵(秘密鍵)は渡さない」で覚えましょう。
関連用語
出典・参考資料
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社