ゼロトラストとは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
ゼロトラストは「何も信頼しない、常に検証する(Never Trust, Always Verify)」を原則とするセキュリティの考え方です。従来の境界防御モデル(社内は安全・社外は危険)から転換し、社内外を問わずすべてのアクセスを都度検証します。テレワーク普及やクラウドへの移行で「境界」が意味をなさなくなった現代の新常識として、ITパスポート・情報セキュリティマネジメントの両試験で出題頻度が急増しています。
ゼロトラスト=「社内ネットワークだから安全」という前提をやめる考え方。誰であれ、どこからのアクセスであれ、毎回確認する。
テレワークとクラウドが当たり前になった今、「城壁の内側は安全」という時代は終わりました。
図解
解説
従来型のセキュリティ対策は、社内ネットワークと外部の境界に壁を作り、「内側は信頼できる」という前提に立っていました。しかしテレワークの普及やクラウド利用の拡大により、この境界という考え方自体が通用しにくくなっています。ゼロトラストは、社内・社外を問わず、あらゆるアクセスを「信頼しない(Zero Trust)」ことを前提に、その都度、正当なユーザー・デバイスであるかを検証するという考え方です。境界防御に代わる、現代のセキュリティの基本方針として重要度が高まっています。
具体例
①テレワーク環境:自宅から社内システムへのアクセスでも、多要素認証で本人確認+端末の健全性チェックを都度実施(「社内からだから安全」とはしない)。②クラウド利用:社外のクラウドに置いたデータへのアクセスも、ユーザー・デバイス・場所・時刻を組み合わせて検証。③実現手段:ID管理強化(SSO+MFA)、端末管理(EDR/MDM)、通信の可視化(SIEM)、最小権限の徹底——これらを組み合わせて実現します。
間違えやすい類似用語
- ゼロトラスト vs 境界防御(ペリメーターセキュリティ):境界防御は「社内=信頼/社外=危険」という城壁モデル。ゼロトラストは「場所に関係なく毎回検証」に転換。クラウド・テレワーク時代に境界防御が限界を迎えた反省から生まれた。
- ゼロトラスト vs VPN:VPNは「社内ネットワークへの暗号化トンネル」。一度接続すると「社内」扱いになり追加検証がない点で境界防御の思想に近い。ゼロトラストではVPN接続後も都度検証する。
覚え方
城壁の時代は終わり。信頼ゼロから毎回確認するのがゼロトラスト
試験での問われ方
ITパスポートでは「①ゼロトラストの定義(社内外問わず毎回検証)」「②従来の境界防御との対比(何が変わったか)」「③テレワーク・クラウド普及との関係」が頻出。「内側は安全という前提を捨てる」という本質をおさえれば選択肢を絞り込めます。
確認問題
「社内ネットワークの内側は安全」という前提を捨て、社内外を問わずすべてのアクセスを検証してから許可するセキュリティの考え方を何と呼ぶでしょう?
- A. ゼロトラスト
- B. オープンアクセス
- C. フリーパス
- D. ホワイトリスト
正解:A. ゼロトラスト
ゼロトラスト=「何も信頼しない」を出発点に、すべてのアクセスを毎回検証する考え方。クラウドとテレワークの普及で、境界防御だけでは守れなくなった時代の新常識です。
関連用語
出典・参考資料
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社