ランサムウェアとは?わかりやすく解説【ITパスポート対策】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
ランサムウェアはファイルを暗号化して身代金を要求するマルウェアです。近年は「二重恐喝(暗号化+情報公開の脅し)」が主流になり、被害がさらに深刻化しています。最大の対策はオフラインバックアップ——ネットワークにつながっているバックアップはランサムウェアに一緒に暗号化される危険があるため、切り離した保管が必須です。IPAの「情報セキュリティ10大脅威」で組織向け第1位の常連です。
ランサムウェア=データを勝手に暗号化し、復号と引き換えに身代金を要求するマルウェア。
「データを人質に取り、お金を払わないと返さない」——これがランサムウェアの本質です。
図解
解説
ランサムウェアは、感染したパソコンやサーバー内のファイルを勝手に暗号化して使用不能にし、元に戻す(復号する)ことと引き換えに金銭(身代金:ランサム)を要求するマルウェアです。近年は暗号化するだけでなく、盗んだ情報を「支払わなければ公開する」と脅す二重恐喝の手口も増えています。最も有効な対策は、ランサムウェアの影響を受けないよう、ネットワークから切り離した場所(オフライン)にも定期的にバックアップを取っておくことです。身代金を支払っても復号される保証はなく、支払いは推奨されません。
具体例
①病院への攻撃:電子カルテシステムが暗号化され、診療不能に。手術の延期など患者の命に関わる事態に。②製造業への攻撃:工場の制御システムが感染し、数週間の操業停止。数十億円規模の損失。③市役所への攻撃:住民データが暗号化され、行政サービスが停止。自治体の危機管理が問われる事態に。
間違えやすい類似用語
- ランサムウェア vs スパイウェア:スパイウェアは情報を「こっそり盗む」マルウェア(被害者は気づきにくい)。ランサムウェアは「データを人質にして金銭を要求する」マルウェア(被害は即座に明らか)。目的が金銭か情報収集かで異なる。
- ランサムウェア vs 標的型攻撃(APT):ランサムウェアは金銭が目的で、対象を選ばず広く感染させることも多い。APTは特定組織を狙い、長期間潜伏しながら情報を盗む。近年は組み合わせる「二重恐喝型」が増加。
覚え方
ランサム=身代金。人質(データ)の替え玉=オフラインバックアップ
試験での問われ方
ITパスポートでは「①ランサムウェアの定義(暗号化+身代金)」「②最も有効な対策(オフラインバックアップ)」「③二重恐喝の手口(暗号化+情報公開の脅し)」が頻出。「オフラインバックアップ」をキーワードとして確実に覚えましょう。支払いをしても復号は保証されない点も出題されます。
確認問題
感染するとファイルを暗号化して使えなくし、復元と引き換えに金銭を要求するマルウェアを何と呼ぶでしょう?
- A. ランサムウェア
- B. スパイウェア
- C. キーロガー
- D. ボット
正解:A. ランサムウェア
ランサム=身代金。データを人質に金銭を要求する攻撃で、企業・病院などで深刻な被害が続いています。最大の対策はオフラインを含むバックアップです。
関連用語
出典・参考資料
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社