シングルサインオン(SSO)とは【図解でわかりやすく】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
シングルサインオン(SSO)は、一度の認証で連携する複数サービスを利用できる仕組みです。利用者はパスワード管理の手間から解放され、管理者は認証を一点集中で管理できます。一方で「認証の一点集中」は単一障害点のリスクにもなるため、SSOの認証には多要素認証(MFA)を必須にするのがセット運用の定石です。「便利にした分、その入口を強固に守る」という設計思想を理解することが、試験でも実務でも重要です。
一度のログインで複数のサービスを利用できる仕組み。利便性と管理性が上がる分、入口の防御が要。
サービスごとにパスワードを作って、忘れて、使い回す——その悪循環を断つのがSSOです。
図解
解説
シングルサインオン(SSO:Single Sign-On)は、一度のログイン認証で、連携する複数のシステムやクラウドサービスを追加の認証なしに利用できる仕組みです。
利点は三方向にあります。利用者にとっては、サービスごとのID・パスワード管理から解放される。管理者にとっては、認証を一点に集約できるため、退職者のアクセス遮断が一箇所で済み、パスワードの乱立と使い回しという組織的リスクが減る。セキュリティ全体にとっては、認証ポリシー(パスワード強度・多要素認証)を一括で強制できる。
ただし構造的なリスクも生まれます。認証の入口が一点に集中するため、そのアカウントが破られれば連携サービスすべてに侵入される——単一障害点です。だからSSOの運用では、その一点を多要素認証(MFA)で固めることがセットの定石になります。「便利にした分、入口を固める」という設計思想です。
試験では、SSOの利点と、多要素認証との併用が推奨される理由(リスクの一点集中)を対で問う形が定番です。
具体例
①企業の統合認証:Google WorkspaceやMicrosoft 365にSSOで一度ログインすると、メール・カレンダー・ドライブ・チャット・ビデオ会議がすべて利用可能。②SNSログイン(OAuth):「Googleでログイン」「LINEでログイン」がSSOの一種。③ID管理システム(IdP):OktaやAzure AD(Entra ID)が複数SaaSへのSSOを集中管理。退職者のアカウントもここ一点で即時無効化できる。
間違えやすい類似用語
- SSO vs 多要素認証(MFA):SSOは「一度の認証で複数サービスを使える(利便性の向上)」。MFAは「1つの認証をより強くする(セキュリティの強化)」。SSOが便利にした入口をMFAで固める——セットで使うのが定石。
- SSO vs パスキー(FIDO):SSOはパスワードを使いながら認証回数を減らす仕組み。パスキーはパスワード自体を不要にする次世代認証。SSOの入口認証をパスキーで行うことで、利便性とセキュリティを両立するケースも。
覚え方
マスターキーは便利。だからこそ、その鍵は多要素で守る
試験での問われ方
情報セキュリティマネジメントでは「①SSOの定義(一度の認証で複数サービスを利用)」「②利点(利便性・パスワード乱立解消・退職者管理の効率化)」「③リスク(認証の単一障害点)」「④対策(MFAとの併用が必須)」が定番の問われ方です。「SSOの利点は何か」と「なぜMFAと組み合わせるか」を対で説明できれば完璧です。
確認問題
一度のログイン(認証)で、連携する複数のシステムやサービスを追加の認証なしに利用できる仕組みを何と呼ぶでしょう?
- A. シングルサインオン(SSO)
- B. 多要素認証(MFA)
- C. CAPTCHA
- D. ペアレンタルコントロール
正解:A. シングルサインオン(SSO)
SSO(Single Sign-On)は1回の認証で複数サービスを使える仕組み。利便性とパスワード乱立の解消が利点ですが、認証の入口が一点に集中するため、その一点の防御(MFA必須化)が重要になります。
関連用語
出典・参考資料
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社