WAFとは【図解でわかりやすく】
最終更新日:2026年7月16日
30秒でわかる結論
WAF(Web Application Firewall)はSQLインジェクション・XSSなどWebアプリを狙う攻撃に特化した防御の仕組み。試験では「①ファイアウォール(ポート制御)との守備範囲の違い(WAFはアプリ層の中身を検査)」「②SQLインジェクション・XSSを防ぐのがWAFの主な役割」「③既存アプリへの補完的防御として使われること」が頻出です。
SQLインジェクション等、Webアプリを狙う攻撃に特化した防御の仕組み。通常のFWでは防げない層を守る。
ファイアウォールがあるのに、なぜWebサイトは攻撃されるのか——答えは「守っている階層が違う」からです。
図解
解説
WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションを狙う攻撃——SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など——を検知・遮断することに特化した防御の仕組みです。
通常のファイアウォールは「どのポート(通信の入口)を開けるか」というレベルの制御を行います。しかしWebサイトへの攻撃は、正規に開けているWeb用の入口(443番ポート等)を通る「正規の通信のふりをした攻撃」なので、素通りしてしまいます。WAFはこの通信の中身(アプリケーション層)まで検査し、攻撃パターンを見つけて止めます。
本来の根本対策はWebアプリを安全に開発すること(入力値の検証、プレースホルダの利用など)ですが、WAFは既存アプリへの防御層の追加や、脆弱性を修正するまでの応急的な保護として広く使われます。
試験では、ファイアウォール・IDS/IPS・WAFの守備範囲の違い(入口の制御/通信の兆候/Webアプリの中身)を区別させる問題が定番です。
具体例
①ECサイト:ログインページに「' OR 1=1 --」というSQLインジェクション文字列が送信→WAFが検知してブロック。②XSS対策:コメント欄に悪意あるスクリプトを含む入力→WAFがスクリプト文字列を含む投稿を遮断。③応急対策:脆弱性のあるWebアプリを修正するまでの間、WAFを前段に置いて一時的に防御(仮想パッチ)。
間違えやすい類似用語
- WAF vs ファイアウォール(FW):FWは許可するポート/IPアドレスを制御(ネットワーク層)。WAFはWebの通信の中身(HTTPリクエストの内容)を検査してアプリへの攻撃を検知・遮断(アプリケーション層)。守備対象の層が異なる。
- WAF vs IDS/IPS:IDS/IPSはネットワーク上の不審な通信パターンを検知・遮断する仕組み(通信の兆候レベル)。WAFはWebアプリに対する攻撃パターン(SQLインジェクション等)に特化した検査。WAFの方がWebに特化した深い検査を行う。
覚え方
普通のFWは玄関の門番、WAFはWeb窓口専属のボディチェック
試験での問われ方
情報セキュリティマネジメント試験では「①WAFの定義(Webアプリを狙う攻撃を検知・遮断するFW)」「②防ぐ攻撃の種類(SQLインジェクション・XSS)」「③通常のFWとの守備範囲の違い(WAFはアプリ層を検査)」が頻出。問題文に「SQLインジェクションやXSSを防ぐために設置する」が出たらWAFと判断しましょう。
確認問題
WebアプリケーションへのSQLインジェクションやXSSなどの攻撃を検知・遮断することに特化したセキュリティの仕組みはどれでしょう?
- A. WAF(Web Application Firewall)
- B. RAID
- C. WPA3
- D. HTTPS
正解:A. WAF(Web Application Firewall)
WAF(Web Application Firewall)はWebアプリ層の攻撃(SQLインジェクション・XSSなど)に特化した防御。通常のファイアウォールはポート制御(ネットワーク層)を担い、WAFはその上のアプリ層の中身まで検査します。
関連用語
出典・参考資料
監修:横浜ITコンサル合同会社
提供:横浜ITコンサル合同会社